手の甲側が、ウエットスーツ生地のネオプレーンで、濡れても冷たくなりにくいというレイングローブはよくあるが、
MSRマッドプログローブの最大の特徴は、手のひら側にある。
ソフトラバー製で円錐形のイボイボ突起が指の腹部、掌部に無数に溶着されているのだ。
このイボイボで、グリップがドロドロの状態でも滑らず確実に握ることができる。
また、掌側親指の付け根から手首にかけては、メッシュパネルとなっていて、グローブの中に入った水を排出しやすくなっている。
さらに、人差し指にはゴーグルについた水滴やドロを拭うワイパーブレードも装備されている。
雨の日の通勤、通学時や、もちろんマディーのレースでも、快適さが増えるのはひとつのアドバンテージとなる。
ハードな使い方において、ソフトラバーのイボがコロリと取れてしまうことが稀にある点が弱点といえるが、イボイボの肌触りが気持ちいいので背中がかゆいときにも使えるのでは・・・?
MSRマッドプログローブは、まさにかゆいところに手が届く、ライダーのツボをおさえたグローブなのだ。